WBCの熱い人物ベスト3
今一番熱いニュースは、WBC の野球に関するニュースだと思います。
活躍する選手に関心が集まるのはもちろんですが、個人的にベスト3を挙げるとすれば、イチローさん、栗山監督、通訳の水原さんですね。
イチローさん
私のパソコンには、前回の WBC で世界一になった時の決勝戦の動画が残っていますが、この時のイチローさんの人間味溢れる人柄に心を打たれました。
この時のイチローさんの熱い思いが、今回の WBC の選手に引き継がれているので、毎回胸を熱くする試合を見ることが出来るのだと思います。
実際、文春オンライの記事中の佐々木投手の言葉からもわかります。
翌20年、ドラフト1位でロッテに入団した佐々木。球団は育成プロジェクトを立ち上げ、2年ほど身体作りに専念させる。実はその間、佐々木の内面は目覚ましい変化を遂げていた。
その過程で、最も影響を与えた人物がいるという。
「イチローです。彼は尊敬する選手を聞かれると、真っ先にイチローの名前を挙げます」(球団関係者)
入団後、ファンからの質問に球団のインスタグラム上で答える企画で、尊敬する理由をこう述べている。
「結果で周りを黙らせてしまうところですよね。結果ですべてを語る姿がカッコいいですし、あこがれます」
そんな佐々木は練習の合間に、SMBC日興証券が公開した「おしえて! イチロー先生」という動画を熱心に見ていたという。幅広い年齢層からの質問に対し、イチローが経験を基に回答するというものだ。
「こういう風に言ったら面白く、人を惹き付けるんだなと感心し、自分も同じようにしゃべってみたいという思いが芽生え始めたようです」(前出・球団関係者)
そして佐々木は周囲にこう語るようになった。
「イチローさんの言葉は…」
「イチローさんの言葉はどれも心に響く人生の指針。自分も同じように言葉を伝えられる人間になりたい」
佐々木が自ら報道陣の前に立ったのは、今年3月11日のこと。その日、佐々木は中高時代には進んで語ってこなかった、被災地への思いを口にした。
「身近にいる大切な人たちのことを、当たり前だと思わずに向き合ってほしい」
前出の球団関係者が言う。
「球団の広報担当者が『コメントを出す形にしようか』と提案すると、彼は『ちゃんとしゃべった方がいい』と自らの意思で言葉を発したのです」
それから約1カ月後に飛び出したのが冒頭のジョーク。球団幹部はその成長ぶりに目を細めているという。
もともと、イチローさんは、話し好きで気さくな性格だと思いますが、そういう人柄を、一流選手と言われる人は、見抜いていますね。
大谷翔平選手の活躍も、トレーニングや技術や時間の使い方など、イチローさん直伝だと思います。
イチロー選手はチームの監督やコーチとして参加しているわけではありませんが、目に見えない形でチームに力を与え続けていると思います。
栗山監督
イチローさんが、隠れた裏のリーダーならば、表舞台のリーダーは栗山監督です。
リーダーは、勝つために必要な人材を、いかに見出し、いかに育て、いかに集め、適格な役割分担で配置させることができる人物だと思います。
現役時代に大活躍した王さんとは別の意味の、学ぶことの多いリーダー像だと思います。
今回についていうと、大谷翔平選手の通訳の水原さんをチームの一員として参加させたこと、ヌートバー選手を参加させたことは、すごいと思います。
水原一平さん
そして、通訳の水原さん。
大谷翔平選手との関係は、日本人として初めて出場したMLBホームランダービーのときにこれは、いいなぁ、と思いました。
このホームランダービーの前に、大谷は水原通訳とともに米放送局「MLBネットワーク」のインタビューに応じています。
このとき出演者から「なぜ捕手に水原通訳を指名したのか」と問われると、「後ろに僕より緊張している人がいた方が楽かなと思って」と答えていました。これには、皆、爆笑していました。
ごのときに浮かんだのは「絆」という言葉でした。
水原さん、この捕手という特等席の招待は、嬉しかったでしょうね。
水原さんの今回の仕事ぶりは、本当にチームの一員としても素晴らしいですね。
最期に、ヌートバー選手の参加のきっかけを作ったのも、水原さんでした。
「ヌートバー」について、日本では、ほとんど無名だったのではないかと思います。
そんな中で水原一平氏(今回のWBCではヌートバーの通訳も務める)を介して栗山英樹監督との「Zoom面談」が行われました。
栗山監督、水原さん、頼もしいですね。
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