こういうビックリ、ドッキリはいいと思います。ええ話や
オンラインによる会議や授業が当たり前になりつつあるが、このほどアメリカの大学生がお世話になっている教授に、ウェブ会議システムのZoomでの講義中に胸が熱くなるようなサプライズを贈った。『ABC7 News』『Mirror』などが伝えている。
米カリフォルニア州にあるチャップマン大学の教授、ジェームズ・ブラウン博士(Dr James Brown)の昨年度最後の講義を撮影した動画が、人々の心を温かくしている。動画は昨年12月に撮影されて話題になったが、今年2月中旬に英メディア『Mirror』などが伝えたことにより、再び注目が集まった。
その講義はZoomを介して行われたが、講義が始まっているにもかかわらず19人の学生達はカメラ機能をオフにしたままだった。まるで講義を拒否するかのような彼らの対応にブラウン博士は困惑し、次のように語りかけた。
「カメラをオフにしているのは、新しいスタイルなのかな? 一部のクラスでは誰一人カメラをオンにしないまま講義をするっていうのは私も聞いたことはあるけどね。参ったな…。」
ブラウン博士の問いかけに、学生達は黙ったままだ。ブラウン博士はこのまま講義を続けるしかないと思ったようで、「オーケー! じゃあ、このまま講義を始めようか。でも真面目な話、カメラをオフにしているのは私に原因があるからなのかね?」と再度尋ねた。
すると1人の学生が「ブラウン博士、実は私達はこれがしたかったのです」と伝えた。
続けて学生達に向けて、
「みんな用意はいい? せーの!」と声をかけると全員のカメラがオンになり、モニターに19人の学生が現れた。
そこには手書きで「ありがとう、ブラウン博士」と学生達が書いたボードが映し出されていた。中には「素晴らしい学期をありがとう」という言葉も見られる。
このサプライズにブラウン博士は「君達、私を泣かせるつもりなのか」と言った後、感激のあまり胸がいっぱいになったのか、後に続ける言葉が見つからない様子だった。そしてメガネを外して涙を手で拭うと、言葉を詰まらせながら「みんな…、ありがとう」と述べた。
この時の様子を学生の1人であるローレン・ハールさん(Lauren Herrle)が昨年12月9日にショート動画共有アプリ「TikTok」に投稿したところ、770万回以上も視聴され、「これは本当に泣かせてくれる」「ブラウン博士の涙で自分も泣いてしまった」といった声が多数届いた。
さらに他の学生からも「ブラウン博士、ありがとう」と感謝の言葉が寄せられており、ブラウン博士が多くの学生達から信頼されていることがうかがえた。