マスクなどの買い占めをして転売のチャンスと考えている人も、ここはまずは、転売のチャンスと考えないで、安定供給の手助け(つまり、買い占めしない)しましょうよ!!!
一生懸命に闘ってくれている人の志を無にしないために。
新型コロナウイルスの感染拡大を受けた政府の緊急事態宣言から一夜明けた8日、産地からは農畜産物の供給が滞ることなく、消費地の小売りで大きな混乱は見られなかった。外出自粛から家庭向け食品の需要が高まる中で食品の供給網は機能しており、消費地の食を支えている。
[新型コロナ] 緊急事態宣言 高まる家庭需要 食品供給網万全 小売り混乱見られず食品を扱う業界の反応
農畜産物の産地は、JA中央会や全農県本部を中心に、農業関係者の感染防止、感染時に供給を滞らせない万全の体制づくりを各JAに周知している。
キャベツ主産地の神奈川県の三浦市農協は、中旬からの最盛期に向け出荷ペースを増やしている。営農課は「通常と変わらず、安定供給体制を維持している」と強調する。共同利用施設を往来する農家や運送業者の消毒を徹底するなど、感染防止に細心の注意を払う。
葉物野菜産地の兵庫県のJAも「農水省のガイドラインに沿い、供給に影響が出ない体制に死力を尽くしている」と強調。小・中・高校の休校延長で選果場で働ける従業員が減るなどの影響も一部出ているが「ローテーションを組み、供給ペースに滞りが出ないよう人繰りしている」という。感染者が出た場合も、速やかに消毒作業し、迅速に再開できる準備を整える。
東京都内のスーパーでは、大規模な買いだめなどの混乱は少なく、ほぼ通常通りの営業となった。各店では、従業員らのアルコール消毒の徹底や営業時間の短縮などの対策を取り、食料品の安定供給に努めている。
東京都足立区のベニースーパー佐野店では、通常通り午前9時半に営業を開始。商品仕入れや来店客数などに大きな影響は見られなかった。外出自粛で需要が増えている麺類などを多めに仕入れ、来店客のニーズに対応。「青果物の仕入れ状況は普段通り。今後も買い物に支障が出ないよう努める」(同店)と強調する。
一方、都内の一部スーパーでは、米や乾麺などが品薄となる状況も見受けられた。食品や小売りの業界団体は、在庫は十分にあるとして過度な買いだめを控えるよう呼び掛けている。
米卸各社は、スーパーや生協などの発注量の増加に対応し、精米工場はフル稼働をさせている。全農パールライスによると、3月下旬の東京都知事の外出自粛要請以降、首都圏を中心にスーパーや生協などの注文量が高水準に推移。関東の中堅卸は、迅速に商品供給できるように「手元の原料在庫を増やしている」と話す。
日本農業新聞
https://www.agrinews.co.jp/