「生きるか死ぬか」だったボリス・ジョンソン首相、ICUで見たのは、命がけで働く医療関係者たち【新型コロナ】
ジョンソン首相は「命を救ってくれたNHS(国民保険サービス)のスタッフに感謝の言葉が見つからない」と、医療従事者への強い感謝の意を表明。
入院中に、医療関係者たちが命の危険にさらしながら働く様子を身をもって経験したことを語った。
「7日間、私はNHSのスタッフがプレッシャーにさらされているのを見てきました。医師や看護師だけではなく、全ての人たちです」
「清掃担当者や調理師、そして、理学療法士、放射線技師、薬剤師などのあらゆる種類の医療従事者たち。彼らは職場に通い続けながら、自分自身を危険な状態、恐ろしいウイルスのリスクにさらしています」
首相は、そういった状況で自身の治療や看護に当たった医療者たちの名前を一人一人呼んで感謝を示し、中でも2日にわたってつきっきりの看護をした二人の看護師に、命を救われたと語った。
「私が死ぬか生きるかという時に、ベッドの横に48時間付き添ってくれた、二人の看護師がいました。ニュージーランド南島のインバーカーギル出身のジェニー、そしてポルトガルのポルト近く出身のルイスです」
「私が再び呼吸できるようになったのは、彼らが一晩中私を見守って、私のことを考え、看護し、必要な治療をしてくれたおかげです」
彼らの姿から、今大勢のNHSスタッフが患者の命を救うために24時間体制で働いていることを改めて実感したとジョンソン首相は述べる。
首相はさらに、自宅待機し続けている国民にも感謝を伝え、医療従事者たちを救うためにも、ソーシャルディスタンスを守ってともに新型コロナウイルスに打ち勝とうと呼びかけた。
昨年のちょうど今の時期に、母が肺炎で緊急入院をして、本当に献身的な看護のおかげで奇跡的に命を助けてもらいました。
現場で直接見聞きしたり体験しないと、本当のこと、実態はわからない、と痛感しました。
こういう体験をした人、少なくても、現場を熟知している人が、リーダーになってくれると心強いです。