今日のテーマは「大容量インクのプリンター」です。
年間でこのシーズンは、プリンターが売れるシーズンだと思います。
それは、年賀状の印刷のために、プリンターの使用頻度が増えて、この機会に新しい機種を購入することが多いからです。
ところが、量販店に行っても、いろいろなメーカーがいろいろな機種を出しています。
いったいどれを選べばいいか、よくわからない、というのが実際のところだと思います。
そこで、今回は、「ランニングコスト」に着目してプリンターの機種を検討してみることにしました。
プリンターのメーカーの担当者からこんな話を聞いたことがあります。
「プリンターのメーカーは、インクで儲けるので、プリンター本体は無料でも(安くても)構わない。」
この話を聞いた時(何年も前)に、インクジェットのインクの出荷本数が総数で約2億本だったと記憶しています。
インクカートリッジ1本を千円で計算すると、2億本×千円=2千億円(1年間)
うわぁ、ブリンターのインクの市場って、こんなにすごいんだ、とびっくりしてしまいました。
ですから、プリンターのメーカーとしては、純正でない安い互換インクが市場に出回ることは、死活問題なんだと思います。
「だから、インクは高い・・・・」。
確かにこれはもっともな話ですが、プリンターのユーザーの立場からすると、正直、インクジェットのインク代の出費は、家計に厳しいですよね。
ところが、海外では、例えば、ケチャップの瓶がビッグサイズだったり、と、日本では考えられない位の大きなサイズのものが当たり前のように市場に出回っています。
そうすると、海外で日本のプリンターを売る場合に、小さなインクカートリッジでは、現地の人は買わないはずです。
そこで、エプソンでは、海外で販売するプリンターのインクカートリッジをビッグサイズにしました。
何年も前のことですが、通販サイトで「逆輸入」ということで、エプソンのインクカートリッジのビッグサイズの製品が出品されていて、これを見たときは、本当に衝撃的でした。
但し、この「逆輸入」のエプソンのプリンターには、日本で販売しているプリンターと大きな違いが2つありました。
- 本体の価格が高い
- 逆輸入の製品は日本での保証を受けられない
それでも、壊れたら修理は諦めて廃棄する、と割り切ってしまえば、トータルとしては、「日本で販売している製品の本体代金+インク代」>「逆輸入の本体代+インク代」なので、この逆輸入のエプソンのプリンターはとても人気がありました。
そんな状況の中、数年前に日本のエプソンでも、ついにこの大容量のインクのプリンターを販売することになりました。
これが、エプソンの「エコタンク搭載モデル」です。
エプソン プリンター A4 インクジェット 複合機 エコタンク搭載 EW-M770TE ブラック (無償保証期間3年/ドキュメントパック非同梱)
このインクは、ボトル式の補充式で「ドクドクドクッ」とインクを流し込む感じです。
互換インクでインクカートリッジに補充するタイプがありますが、これはスポイトなどでインクを垂らして入れる、というイメージで、両者は全く違います。
また、インクのボトル一本当たりの単価も高くありません。
これは、AMAZONでの価格で、必ずしも「安い」とはいえないかもしれませんが、従来のカートリッジと比較すると価格はほぼ同じなのにインク量が全然違います。
以上が、エプソンの大容量インクのプリンターです。
ところが、嬉しいことに、最近、ブラザーからも大容量インクのプリンターが登場しました。
ブラザー 大容量インク型 プリンター A4 インクジェット複合機 DCP-J988N (ADF/有線・無線LAN/手差しトレイ/両面印刷)
考え方は、エプソンと同じですが、選択の幅が広がったことはいいことです。
この「大容量インク」のことを知り合いに話したところ、なんとキャノンでも今年2018年2月2日から発売されていることを知りました。
Canon プリンター A4インクジェット複合機 特大容量タンク搭載 G3310
これはもう、私の情報不足でしたが、実はこれには一つ大きな理由があります。
というのは、一般的にキャノン製のプリンターのユーザーは多いことは承知していますが、個人的にキャノンのプリンターを私は選ばない(買わない)からなんですね。
ですから、量販店などでプリンターの情報を収集するときも、キャノン製売り場には、立ち寄らないからなんです・・・・。
それはなぜか?
もう10年位前のことですが、訪問先の会社で、その会社の社名入り白い封筒(本社移転のお知らせの封筒)に宛て名を印刷することになったときのことです。
宛て名印刷にキャノンのインクジェットプリンターを使わせてもらったのですが、印刷した封筒のインクが生乾きで、全部の白い封筒に黒いインクがついてしまって、ダメにしてしまったことがあるからなんです(本当にひどい目にあいました・・・・・・)。
その後も、別の会社でキャノンのインクジェットプリンターで文書を印刷したときも、やはり印刷した文字の表面が水浸し、というイメージで、重ねた用紙が汚れてしまっていました。
こういうことが3件それぞれ別の退社で経験したので、以来、キャノン製のインクジェットプリンターは敬遠してきました。
その後、ブラザーのプリンターを使うようになって、ブラザーの製品がどれも気に入ったので、プリンターを選択するときは、エプソンとブラザーの二者択一になりました。
ただ、先日、逆にプリンターを購入する際は、キャノン製に決めていて、エプソンは敬遠している、というユーザーに話を聞く機会がありました。
会話がかみ合わなかったので、深い議論はしませんでしたが、キャノン製のプリンターが改善されていれば敬遠する理由はないのでずが・・・・。
※現時点でこのインクの生乾きの点については検証・確認していませんが、これからは、キャノン製も敬遠しないで、情報を収集しようとは思っています。
いずれにしても、私の中のプリンターメーカービッグ3のエブソン、ブラザー、キャノンの3社が「大容量インク」を発売していますので、今後、インタジェットプリンターを購入する際には、「大容量インク」に着目することが大切だと思います。