今日のテーマは「2025年に開催される国際博覧会(万博)」です。
政府が大阪誘致を目指していた2025年開催の国際博覧会(万博)が、ロシア(開催地エカテリンブルク)とアゼルバイジャン(同バクー)を破り、日本が開催国に選ばれました。
前回、第一回目のアジア初となる国際博覧会(万博)が開催されたのは、1970年のことでした。
1964年に開かれた東京五輪と並び、戦後の復興を成し遂げた日本の姿を国内外に示す、巨大国家プロジェクトでした。
今回も、2020年に開催される2回目の東京でのオリンピックから5年後の開催。
国会中継を見ると、与党と野党の争いの光景ばかりが目立ちますが、2020年のオリンピックと共にオールジャパンで日本が一丸となれる絶好の機会だと思うんですけどね。
とても楽しみなビッグニュースですね。
思い起こせば、第一回目の万博は、「人類の進歩と調和」をテーマに半年間にわたって開かれました。
当時中学生だった私も、親戚を頼って、姉と一緒に初めて訪れた大阪でした。
本当に熱狂の日々で、そこには未来がありました。
今でも印象的だったのが、芸術家の故・岡本太郎がデザインした「太陽の塔」。
メイン会場のお祭り広場にそびえ立つ太陽の塔は、まさに万博の象徴でした。
故・丹下健三の設計した「大屋根」をぶち抜く先鋭的なデザインで高さ70メートル。
大きく両腕を広げた格好の異形の塔は、圧倒的な存在感を放っていて、すごいなぁ、と空を見上げたのを覚えています。
この万博の会場は、山林を造成した約330ヘクタールという広大な場所で、参加したのは、77の国と地域や日本を代表する企業でした。
本当に未来社会を想起させる様々な形状のパビリオンがずらりと並んで、心ときめきました。
特に人気だったのが、宇宙船アポロ12号が持ち帰った「月の石」を紹介したアメリカ館と、宇宙船ソユーズを展示したソ連館でした。
今ではディズニーランド等で長い時間並ぶのは当たり前になりましたが、私は、そのとき初めて長い時間並ぶという体験をしました。
来場者数は、万博史上最多(当時)の約6422万人で約3兆円の経済効果があったとも試算され、会場は連日熱狂に包まれていました。
あれから約半世紀、国をあげての誘致活動が実り、再び大阪万博が開かれることが決まりました。
新たな舞台は、大阪湾に浮かぶ人工島の夢洲(ゆめしま)とのこと。
近くにはユニバーサル・ジャパンもありますので、大盛り上がりでしょうね。
「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、世界の人々がより健康で豊かに生きるための新たな方法を探る「未来社会の実験場」をめざすということで、今から楽しみです。