北朝鮮で初のコロナ感染疑い例、開城市を完全封鎖
【7月26日 AFP】(更新)北朝鮮の国営朝鮮中央通信(KCNA)は26日、国内で新型コロナウイルスの感染疑い例が発生したと伝えた。
北朝鮮・平壌で朝鮮労働党中央軍事委員会の会議に出席した金正恩党委員長。朝鮮中央通信(KCNA)配信(2020年7月18日撮影、同月19日配信)。(c) KCNA VIA KNS / AFP
【7月26日 AFP】(更新)北朝鮮の国営朝鮮中央通信(KCNA)は26日、国内で新型コロナウイルスの感染疑い例が発生したと伝えた。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)が北朝鮮に到達した可能性があると同国が認めたのは初めて。
KCNAは、「この悪性ウイルスに感染したと疑われる人物は違法に境界線を越え、7月19日に戻ってきた」と伝えた。しかし韓国では、境界線を越えて北朝鮮に入った人物がいるという報告はない。
北朝鮮政府は、隣国の中国で新型コロナウイルスの感染が拡大したことを受けて今年1月下旬に国境を封鎖。数千人の国民を隔離する厳しい制限措置も取り、国内に新型コロナウイルス感染症患者は一人もいないとしていた。しかし専門家の間では、北朝鮮が新型コロナウイルス感染を免れたとは考えにくいとみられていた。韓国では現在、1日当たり40〜60人の新規感染者が記録されている。