総理大臣になりたいらしい稲田朋美氏。
しかし、決してなってはいけない、というのが、次の記事でよくわかりました。
司法試験に合格した人は、ただ、試験に受かっただけですよ。
人格試験ではありません。
あ、ただね、あまりにも当たり前の知識(マスコミの仕事をする人や、現場で仕事をするにあたってのです)を知らないのは、だめですよ。
テレビでコメンテータが、当たり前のデータを言って、「え~、そうなんですか?」とびっくりする他のコメンテーターを見て、そんな当然の前提知識を知らないで、多くの視聴者に話しをしているんだ、と呆れてしまうことが、コロナで何度もお目にかかっていますので。
内部リークと思われる情報が相次ぎ、最後の最後まで「まつエク」に気を遣っていたなどのエピソードが豊富な稲田元大臣だが、私個人が最も目を見張ったのは、次のような記事だ。
「弁護士であることが自慢の稲田氏は、大臣レクでもすぐに『これ、法的根拠あるのか?』と問い詰めてくる。職員がすぐに返答できないと『あなた司法試験に合格したの? してないでしょう』と畳みかけるのがパターンです。」(参照「『司法試験に合格した?』と驕る稲田朋美氏 陸自“2.15クーデター”で撃沈」)
にわかには信じられないやりとりだ。政治家というのは人の上に立って責任を取る役を引き受けるのが仕事だろう。
私が得た情報を見る限り、稲田氏は、実際にはあまり弁護士としての実践歴がないようだ。あるいは依頼人にも「あなた司法試験に合格したの?」と問い詰めていたのだろうか。
私事になるが、私の亡父は、弁護士だった。私にとって弁護士とは、「法的根拠があるのか? と問い詰める人」のことではない。むしろ深夜にかかってきた「先生、大変なことになりました」といった電話に、夜を徹して何時間でも付き合う、そういう生活をする人のことだ。
人間を相手にしない医者や法律家、そして官僚や政治家は、社会において最も信頼してはならない人物だろう。