「マヨネーズを容器ごと放り込む」「ぬれた布を鍋にかぶせる」…全部ダメ! 炎上する天ぷら油の消火法

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同市消防局は、最も安全な方法として消火器の使用

ヤフーニュース

 実験は4月下旬、同市消防科学研究所(同市北区ひよどり北町3)の専用施設であった。ガスこんろでサラダ油を370度以上に熱し、鍋から炎が上がった状態で同局職員が4通りの初期消火を試み、安全性を比較した。

 「湿らせた布で鍋を覆う」方法では、水にぬらして絞ったタオルを使用。やけどを防ぐことを前提に、手が火や油に触れないように投げ気味に鍋の上へかぶせたところ、鍋の口に隙間が残ってタオルが燃えた。「空気を遮断して燃焼を止める」などとホームページで紹介する自治体もあるが、同市消防局は「鍋の口を完全にふさぐのは難しい」と推奨していない。

 「高温になった油の温度を下げる効果がある」などとインターネット上にある「マヨネーズの投入」も検証。炎が上がる鍋に容器ごと放り込んだ瞬間、油が飛び散り、こんろ周辺にも延焼した。容器が溶け、中身が出ると「火に油を注ぐ」状態にもなり、同局予防課の吉田大輝・消防司令補は「布で覆うのと同様、やけどや延焼のリスクがある」と強調した。

 同市消防局は、最も安全な方法として消火器の使用を呼び掛ける。

実験では2メートル程離れた場所から噴射し、油を浴びずに消し止めた。コンパクトな住宅用やスプレー式の消火器でも有効といい、「消火器の薬剤を使い切り、確実に消すよう心掛けてほしい」とする。

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