Windows10のパソコンが、突然起動しなくなった、という連絡がありました。
お預かりして診断したところ、電源が完全に入らず、パソコン自体は修理不能で廃棄することになりました。
この段階で、考えないといけない大事な点が2つありました。
- 壊れて起動しなくなったパソコンのデータを救出できるか?
- 買替えるパソコンをWindows10とWindows11のどちらにするか?
皆さんのまわりにも、同じような悩みの方いると思いますが、どのようにしていますか?
今回は、それぞれ、ポイントを絞ってお話したいと思います。
この記事は、Windows95の前のMS-DOS時代から、パソコンのデータの救出と修理を30年以上仕事にしているパソコンドクターが書いています。
壊れて起動しなくなったパソコンのデータを救出できるか?
パソコンの修理不能より損失の大きいデータの喪失
パソコンが今まで壊れたことがない人の中には、パソコンは壊れないと思っている人がいます。
しかし、長年パソコンの修理などに携わっていると、パソコンは壊れるものだと言うのは正解だと思います。
パソコンがある日突然壊れると、その時にはじめてパソコンの中にあるデータの重要性に気づきます。
確かにパソコンを購入するのにお金はかかりますが、お金さえ出せば新しいパソコンを購入する事は出来ます。
ところが失ったデータは、二度と戻ってきません。
ですから、パソコンが起動しない、などの相談を受けたときに、第一に考えるのが、データを復旧することができるか、です。
データの救出が、とにかく、最重要課題です!
どの位の割合でデータを救出できるの? 大まかな目安
パソコンに詳しくないと、パソコンが突然起動しなくなると、中のデータも諦めなければならないと思ってしまうと思います。
しかし、実際にパソコンが突然起動しなくなった場合に、パソコン自体の修理は出来なくても、中のデータの復旧は、観点には諦めないで下さい!
なぜなら、データの復旧できる可能性はかなり高いからです。
私個人の大まかな目安としては、9割近くのデータは救出してきたと思います。
そんな割合が高いわけない、と同業者の方からお叱りを受けるかもしれませんが、私の経験からは、そんなイメージなんです・・・。
ですから、パソコンが壊れた場合には、データの救出は諦めないで下さい!
諦める前に「データの復旧の経験がある」パソコンに詳しい人にアドバイスを受けて下さいね。
データを救出する具体的な方法
概略だけ伝えますと、データを保管しているハードディスクやSSDなどが物理的に壊れていなければ、パソコンからハードディスクや SSD を取り外して、外付けハードディスク(SSD)のケースを使って、必要なデータを救出できる可能性が大です。
信頼できる業者さんに依頼するのが一番確実だと思いますが、金額が予想以上に高いことが多いです。
そこで、自分でやったり、身近でパソコンに詳しい人にお願いしたくなりますが、データの救出に慣れていないと、作業を失敗する可能性が高くなりますので、依頼する場合には、データ救出の経験者かどうか、具体的にどういう方法で救出するか、をきちんと説明できるかを確認した方がいいです。
成功率9割以上はある、というのは、結果論であって、毎回、毎回、失敗に怯えています。
ですから、データ復旧の依頼を受けるときは、必ず免責事項に同意してもらいます。
データ救出はデリケートな作業です。
用心に用心を重ねて、くれぐれも、簡単な作業だとは思わないで下さいね。
今回も、途中うまく移せないデータがあり、青くなりましたが、結果として、データ救出は成功しました(ホッ)。
買替えるパソコンをWindows10とWindows11のどちらにするか?
新しいWindowsのパソコンを購入するのになぜ悩むのか?
- すんなりWindows11を購入すれば、それでいいんじゃないですか?
-
Windows10とWindows11のサポート期間の終了日とのかねあいで悩んでしまいます。
Windows10とWindows11のサポート期限の終了の概略
Windows 10/11のサポート期間は、とてもわかりにくいと感じています。
まず、Windows10の機能更新プログラムの提供は年1回、秋のみとなり、最終的に2025年10月14日までサポートされる予定となっています。
つまり、まだ、3年近くは、Windows10を使い続けることができるわけです。
パソコンの世界の進歩の速さは想像以上なので、3年後のパソコンの性能は、今より、すごくあがっていると思います。
ということは、買替えるときは、でるだけ性能が高くなっている方がいいので、Windows10を、サポート期間ギリギリまで使いたい、と思ってしまいます。
しかも、私などは、Windows11だと動かなくなるメインの重要なソフトがあるので、余計な出費を抑えるために、Windows11にしたくない、という事情もあります。
ただ、今の段階でWindows10を購入して、そのソコンの性能が低いと、Windows11アップデートできないので、改めて、Windows11のパソコンを買替えないといけなくなります。
そこで、予算の関係もあって、Windows10にするか、Windows11にするか、を迷っていました。
今回の解決方法
結論として、ヤフーオークションで、性能的に同レベルのWindows10のパソコンが、安く出品されていたので、これを購入して、解決しました。
ややこしいWindows11のサポート期間の終了の話し
Windows 10以降、機能更新プログラムによってバージョンが上がり、常にメインストリームサポートの状態となるのですが、もし、機能更新プログラムを適用しないでいると、サポートが終了してしまうようになった。
例えば、Windows 11 Home/Proの場合、初期バージョンのバージョン21H2のままでは、2023年10月10日にサポートが終了してしまいます。
なんかへんですよね。
Windows10よりWindows11の方が、サポート期間が早く終了する、ということなのです。
まとめ
Windows11のサポート期間の終了のことを考えると、ややこしくて混乱してしまいます。
そこで、「Windows10については、最終的に2025年10月14日でサポートが終了する」ということを頭に入れて、今後のスケジュールをたてるのがいいと思います。